特設ページ - 2013年 東京都ベンチャー技術大賞 および 第26回 中小企業優秀新技術・新製品賞
祝! 2013年 東京都ベンチャー技術大賞 奨励賞に続いて
第26回 中小企業優秀新技術・新製品賞 優秀賞を受賞
弊社が開発した三次元画像ソフトウエア「ExFact VR」が、この度、権威ある両賞を受賞致しました。
中小企業優秀新技術・新製品賞とは
りそな中小企業振興財団と日刊工業新聞社共催による、中小企業の技術の振興を図り、日本の産業発展に寄与することを目的とした賞です。『一般部門』、『ソフトウエア部門』の2部門において、厳正な審査のうえ、優れた新技術・新製品等に対して各賞が授与されます。
受賞発表は2014年4月16日、日刊工業新聞紙面及び、りそな中小企業振興財団のホームページ上にて行われました。
祝! 東京都ベンチャー技術大賞 奨励賞受賞
弊社が開発したExFact VRが、2013年 東京都ベンチャー技術大賞において奨励賞を受賞しました。
2013年10月30日〜11月1日に東京ビッグサイトで開催された「産業交流展2013」の場で最終審査結果が発表され、弊社は奨励賞を受賞しました。続いて表彰式が行われ、猪瀬東京都知事より表彰を受けました。
※ 受賞企業についてはこちら。
東京都ベンチャー技術大賞とは、ベンチャースピリットに富む中小企業が開発した、革新的で将来性のある製品・技術を表彰することにより、東京の産業の活性化と雇用の創出を図ることを目的とした制度です。詳しくはこちらをご覧下さい。
受賞のご挨拶
ExFact VRは、画像処理に関する弊社の永年のノウハウを元に立案、ゼロから自社開発し、ようやく完成にこぎ着けた渾身の製品です。日本発の新技術を新規開発し、ソフトウエアの世界からこの分野に「技術革新」をもたらす、従来に無い特徴を備えたソフトウエアになったと自負しております。手になじむ、業務向きの使い勝手にも、徹底的にこだわって開発致しました。
私共にとっては、我が子にも等しい自社製品が客観的な技術評価を経て、こうして受賞に至ったことは、格別の思いがあり、社員一同、手放しで、この名誉を喜んでいる次第です。
しかしながら同時に、X線CT等の三次元画像デバイスの業界では、ソフトウエアは脇役で良いと常々、考えています。お客様のデータから得られた知見がものつくりの現場や研究の最前線にいる人々に高いレベルで広く波及し、高額な装置の意義を高め、産業/学術両面において、研究開発や製品品質のレベルを引き上げるような効果に至ることが理想です。従いまして、ソフトウエア製品そのものは脇役でよく、データが主役=「データ本位」が本製品の開発コンセプトとなっています。私たちのソフトウエアで作ったデータが、どなたかの手に渡り、目に触れ、何らかのお仕事のお役に立てるようなら幸いです。
弊社は「画像」や「三次元」をテーマとして、今後も地道に愚直にソフトウエアの事業に邁進致します。日頃、ご支援、ご厚情を賜りました皆様には、改めて深く御礼申し上げます。
日本ビジュアルサイエンス株式会社 代表取締役 滝 克彦
授賞式の様子
弊社代表 滝(右端)
知事に製品を説明(知事左)
三次元画像の再配布と簡単再生を実現するソフトウエア「ExFact VR」
【特徴】
- X線CTなどの三次元画像デバイスから得られた連続的な断層画像を三次元構築し、二次元/三次元的に可視化するソフトウエアです。
- 三次元画像に関する情報全部を汎用的かつコンパクトなファイルとして第三者に再配布し、簡単、高品質に再生できる新開発の独自技術を搭載しています。
【効果】
- 撮像からデータ化までのスループットを飛躍的に向上/省力化 (半日→10分)
- 三次元画像から得られた知見がものつくりの現場や研究の最前線にいる人々に高いレベルで広くデータとして波及し、高額な装置の意義を高め、産業/学術両面において、研究開発や製品品質のレベルを引き上げる効果をもたらします。
- 三次元画像デバイスの全てのユーザー層にメリットがあります。
・共用設備として装置を運用されている公設試/大学/研究機関/病院などの組織
・撮像受託ビジネスを展開されている企業と顧客
・研究成果や検査結果の共有や情報発信をしたい方々
・データを見るだけの立場の利用者
【原理】
パラパラ漫画と同じ原理
- 見易くレイアウトされた画像をあらかじめ全てCGで描画し
- 動画圧縮の技術を用いてコンパクトにファイルに格納します。
- できたファイルはPC, Mac, iPad上で特別なソフトウエアが無くても、マウスを上下左右するだけの対話的な操作で、誰でも軽快かつ高品質に三次元画像が再生できます。
ボーイング787の故障解析にも使われました。
ボーイング787が電池故障により平成25年1月から全世界的に運休に至ったことは、社会問題として取り上げられたため、皆さんの記憶に新しいことと思います。その際、弊社はリチウムイオン電池の故障解析について格別の要請を受け、日米の運輸安全委員会、GSユアサ(電池メーカー)らに協力致しました。報道等で登場する画像は、弊社がExFact VRで作成したものです。
データは全て、関係者が報告等のためにお持ち帰りになりました。簡単に再生できるデータを短時間で生成し、再配布できるという弊社ソフトウエアのメリットが発揮された形になりました。
航空重大インシデント調査※9ページの画像など
お祝いのコメント
日本歯科大学 歯学部 病理学講座教授 青葉孝昭 博士
東京都ベンチャー技術大賞 受賞おめでとうございます。
私どもの研究室では、体の組織臓器を細胞レベルで立体観察しています。今回受賞されたソフトウエア“ExFact VR”は研究面にとどまらず、教育面でも強力な3D観察ツールとして活用しています。特に、私たちは生物の内部構造を精細にWeb 3D形式で立体観察できることを目的にしていますが、ExFact VRは私どもの要望に応えてくれています。これからも滝さんと日本ビジュアルサイエンスの皆さんが更なる技術革新を続けられることを期待しています。なお、 私どもの生物試料の3Dデータにつきまして、順次、ポータルサイトに掲載を進めております。ご興味のある方は、是非アクセスしてExFact VRの迫力を体感してみてください。
マウス舌脈管ネットワークのVR観察
このWeb 3D立体画像では、連続切片200枚の組織画像から再構築した
マウス舌組織の血管網(赤色)とリンパ管網(黄色)をExFact VRにより表示しています。
外部からの依頼に基づいてX線CT撮像を行い、弊社ソフトウエアのデータをご提供できる企業/公的機関
楠本化成株式会社 エタック事業部
弊社の受託試験は第三者認証機関であるIECQ独立試験所として、各種環境試験、加速寿命試験等の信頼性試験、並びに試験後の試料の故障解析、市場故障品や、発煙発火事故品に対する事故解析など、原因究明型の故障解析を行っています。
また、信頼性試験や故障解析に対する技術相談も併せて対応可能です。
特に市場不具合品や発煙発火事故品の原因究明においては、マイクロフォーカスX線CTを使用した非破壊解析が有効であり、その際に様々な角度から試料の可視化が可能なExFact VRを活用しております。
地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所
撮影例(だんご虫)
地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所(TRI)では、地域問わず企業や大学からX線CTの撮像依頼をお受けしております。撮像結果は二次元の断面および三次元形状で表示できる形式のご提供をしています。CT撮像データは一般に非常に大きなデータ容量になるため,ロースペックのPCでは確認が困難な場合があります。ExFact VRでは,大容量のCT撮像データでも解像度を大きく犠牲にせずに、データ容量を小さくして出力できるため,ノートPC等でのプレゼンに有効活用しております。
また、TRIではCT撮像データをポリゴン化し,PointMaster等でポリゴンデータを編集することで,3Dプリンタに入力可能なデータ作成も行っております。3Dプリンタ(樹脂・金属)も併せてご利用可能ですので、お気軽にお問い合わせ下さい。
主要X線CTメーカーのご紹介
ExFact VRの主要アプリケーションである産業用X線CTの業界において、意欲的に事業展開されている企業をご紹介致します。
株式会社 島津製作所(本社:京都府京都市)
科学技術で社会に貢献する」を社是に掲げ、分析計測機器の総合メーカーとして、最先端の分析技術で様々な分野での研究や技術開発・品質管理に貢献されている企業です。
東芝ITコントロールシステム株式会社(本社:東京都府中市)
産業用・公共用の制御システムのシステムエンジニアリングからハード・ソフトの開発・設計、および中小制御システムと非破壊検査システムの設計・製造・販売までを手がける、東芝のグループ企業です。
株式会社XIT ( 本社: 神奈川県大和市)
数kV〜数MVの広範なエネルギー範囲のX線CT画像を一貫したシステムで実現する、X線画像技術のコンサルタント企業です。
7kV
マウスの体毛
230kV
二次電池
6MV
エンジンブロック